今回ご紹介する事例は、先日、上棟したばかりのお家です。
ピアノ教室を併設された2世帯住宅で、延べ床面積50坪、2階建です。
設計は若松さん、現場は草津君が担当します。
先週、天候を見計らって無事に上棟いたしました。
完成予想パース
Y様邸は、お施主様のご要望で柱はすべて「桧の4寸角」です。
断熱は外張り。
屋根、壁の断熱材にはアキレスのキューワンボードを使っています。
経年性能に優れた高性能硬質ウレタンフォーム断熱材で、
遮熱性能に優れた新タイプのアルミ箔を貼ってあります。
また、耐震面では制震装置ジーバを採用し、10箇所設置しています。
地鎮祭から上棟までの大まかな流れをご紹介します。
〇 地鎮祭
地鎮祭は、建物を建てる際に、
工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈る儀式のことをいいます。 
 
〇 地盤改良工事
事前に地盤調査を行い、必要であれば地盤改良を行います。
今回は地盤改良工法として、ハイスピード工法(採石パイル)を採用致しました。 
 
〇 基礎工事
・基礎をつくる為に地盤を掘削し、
   砕石を敷きつめてランマー(振動ローラー)で転圧し、地盤を固めます。 
  
  
  
 
   砕石地業完了 
 
   地鎮祭の時に神社から頂いた鎮め物を家の中心に埋めます。
・土壌防蟻処理
   ベタ基礎工事に入る前に、基礎下になる地盤面(砕石面)
   には土壌防蟻処理を行います。
   これによりベタ基礎下の土壌面から侵入してくる
   シロアリに対してバリアを作ります。 
 
・防湿シートを全面に敷きつめ、地面から上がってくる湿気を予防します。
・鉄筋を組み立てます。
   当社の場合は、鉄筋径が13㍉、タテヨコ15センチ間隔で配筋しています。 
  
 
・コンクリート打ち
   コンクリート強度は24N/㎜2。
   ベタ基礎の厚みが15センチ、外周部が30センチです。
   立ち上がり部分の厚みは、外張り断熱の場合、
   外周部が17センチ、内部が15センチです。
   コンクリートはベタ基礎部分と、立ち上がり部分と2回に分けて打ちます。 
 
完成した基礎 
 
・土台敷き込み
完成した基礎の上に土台を敷き込みます。
土台はヒノキ。
予め防腐防蟻(エコボロン)を行った上で敷き込みます。 
 
・仮設足場設置
足場を先に設置して、作業の効率化と安全性を確保します。
・建て方
1階床部分に構造用合板を敷き詰めます。
始めるにあたり、お施主様に建物四隅を御神酒で清めて頂きます。
まず柱を立てることから始まります。
柱はお施主様のご希望で、すべてヒノキの4寸角です。
お施主様に、記念に柱を立てて頂いている様子です。
順次、組み上げていきます。 
  
  
 
2階の梁も格子状にガッチリ組んであります。
 
 
途中、かなり省略しますが、
外張り断熱ですので、アキレスのキューワンボードを屋根面に取り付けた状態です。
ボード上の断熱材ですので、つなぎ目はすべて気密防水テープで目張りします。
この上に通気胴縁を専用ビスで取り付けて、
厚み1.2センチの野地板(杉板)を張って、
防水の為のアスファルトルーフィングを貼ります。 
  
 
この上に瓦桟を取り付けて陶器の瓦がのります。
瓦は、三州の防災瓦で、台風が来ても飛ばないように全数ビス止めです。
以上が、大まかな地鎮祭から棟上げの流れです。
上棟式は、当社では日を改めて、もう少し工事が進んだ段階で行っています。
 
			 
						 
					 
					



