近年、線状降水帯や集中豪雨による浸水被害が、
全国各地で相次いでいます。
「これまで水害がなかった地域だから大丈夫」と思っていても、
短時間に想定を超える雨が降れば、道路の排水が追いつかず、
建物の入口や地下へ一気に水が流れ込むことがあります。
いったん建物の中まで浸水すると、
床や壁の修復だけでは済みません。
電気設備や機械、商品、書類などにも被害が及び、
復旧まで長い時間を要することもあります。
そこで今回ご紹介するのが、
先日、当社で工事させて頂きました
建物への浸水を防ぐための軽量止水板の実例です。

① 建物の外側に取り付けた実例
着工前

工事中

完成

② 建物内側に取り付けた実例
着工前 
工事中


完成
「ウォーター・プロテクト・パネル」は、
建物の出入口などに設置し、
外から流れ込む水をせき止めるための設備です。
普段はパネルを取り外しておき、
大雨や台風などで浸水の危険が高まったときに取り付けます。
ガイドバーにパネルを差し込み、
ハンドルをロックする構造で、
比較的簡単に設置できることが特徴です。
アルミ製で軽量なため、
停電時でも人の手で取り付けることができます。
建物の出入口は、間口の広さや高さ、
床の状態などが一つひとつ異なります。
この止水板は、
設置する場所の形状や寸法に合わせて製作でき、
建物の内側に取り付ける方法、
外側に取り付ける方法のほか、
コーナー部分を囲うような設置にも対応しています。
また、取り外し式だけでなく、
扉のように開閉するタイプや、
使わないときには壁面や床面に収納できるスイング式、
スライド式、シート式など、さまざまな方式があります。
新築時にあらかじめ計画することはもちろん、
既存建物への後付けも可能です。
駅の出入口やエレベーター前、
地下駐車場、店舗、公共施設など、
さまざまな場所への設置も可能です。
大雨の予報が出てから、
「入口に土のうを積まなければ」と慌てても、
人手が足りなかったり、
十分な数を準備できなかったりすることがあります。
土のうは保管場所や使用後の処分にも手間がかかります。
その点、止水板はあらかじめ建物に合わせて準備しておくことで、
必要なときに繰り返し使用できます。
もちろん、止水板を設置すれば、
すべての水害を完全に防げるというわけではありません。
想定される水位や浸水経路を確認し、
排水設備や電気設備の配置、
避難方法なども含めて考えることが大切です。
水害対策は、建物そのものを守るだけではありません。
そこで働く人や利用する人の安全、
機械や商品、書類といった大切な財産を守り、
被災後の事業再開を早めることにもつながります。
特に、道路より低い場所にある建物、
地下や半地下のある建物、
過去に道路冠水が起きた地域では、
一度、浸水の可能性を確認しておくことをおすすめします。
「どこから水が入りそうか」
「どの程度の高さまで備えるべきか」
「短時間で設置できる方法は何か」
水害が起きていない今のうちに、
建物に合った備えを考えてみてはいかがでしょうか。




