工務店な日々

藤山

~建築見てある記~その1

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こんにちは!
三友工務店設計の藤山(とうやま)です。

私は時々仕事の合間を見て九州圏内の建築を見て回るようにしています。
先日は小倉、門司方面まで足を伸ばしてきましたので、何軒かご紹介したいと思います。

こちらは先日弊社の平田の記事にもありました、
小倉のTOTOミュージアム(設計:梓設計)です。
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模型ではツルッとした曲面ですが、実物大の型枠の模型を見ると、
型枠が小さな台形の組合せでできていることが分かります。
20160610 _02
実物もよーく見るとうっすら段が見えますね。
水切りなども大変そうです。

 

こちらは九州工業大学内の記念講堂と旧事務棟(設計:清家清)
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清家清(1918-2005)は藤山の大学の先輩にあたります。
正直、清家の背の高い建物はあまり好きではないのですが、
さすがに低層の旧事務棟の伸びやかなたたずまいには感動しました。

講堂は屋根をハリセンのように折り曲げることで、
材料を少なくし、かつ強度を持たせる折板構造という構造方式を採用しています。
事務棟は濡れ縁と軒先が床、天井と同じ高さになっており、
少し地面から浮いた構成になっていることと相まって、
コンクリート造ですが、とても軽やかな印象の建物となっています。
向かいあった面は異なるデザインの2つの建物をつなげるべく、
仕上げを揃えるなど細やかな配慮も見られます。

清家は藝大を出た後、東工大も卒業しています。
彼の美的志向と合理的志向性を感じることができる建築でした。

20160610_06
キャンパスの中には、巨大な工作機械も野外彫刻のように展示されていました。
同じような加工を、もっと小さな軽い機械でできているかと思うと、
日本の産業発展の歴史を感じることができます。

 

小倉から足を伸ばして門司へ。
こちらは旧門司税関(設計:妻木頼黄)です。
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正面から写真を撮ったら思いっきり逆光でしたので、こちらは背面です。
ただ、湾の反対側からもよく見えますので正面同様に随所にこだわりが見られます。

設計者の妻木頼黄(1859-1916、頼黄と書いて”よりなか”)と言えば、
国道の基点となる”日本橋”を設計したことで知られますが、
他の設計物を見たことがなかったので、今回見れてとてもよかったです。

日本で最初に西洋式の建築を学んだ4人のうちの一人に辰野金吾(1854-1919、東京駅の設計者として知られる)がいますが、
何年かあとの後輩たちは高いレベルで西洋建築を設計できたことがうかがい知れます。
ただ、閉館後に訪れたので外観しか見れなかったのが残念でした。
博多に戻ってきて、こちらは天神南駅(設計:葉祥栄)。20160610_08
90年代に売れに売れていた葉祥栄氏(1940-熊本出身)の作品です。
近年教授職の方が多忙なのか、あまり実作を発表される機会が少ないですが、
野球のサインボールの飾りバットのような構造と、
長い距離を掛け渡したガラスによる屋根面との緊張感のある組合せに、
往年の葉デザインらしさが垣間見えます。

なお、今回はAldo Rossi(1931-1997)というイタリアの建築家によるホテルを門司と博多で見かけることができました。
こちらは門司港レトロ倶楽部。ちょっと船のようでもあり、お魚のようにも見えます。
20160610_09
左下の門型の開口は港湾側から見るととても象徴的に見えます。
ちなみにこの画像は恋人たちの聖地”ブルーウィング”の愛称の付いている、
跳上式の桟橋から撮ったのですが、
一応渡ってきたので何かご利益があるかもしれません(笑)

こちらは博多にある、ホテル・イルパラッツォ。
20160610_10
那珂川沿いの店舗付きの低層家屋やパチンコ屋との対比が面白いですね。

バブル期は多くの海外建築家が日本に作品を残しました。
個人的に惜しまれるのは、最近亡くなったZaha Hadid氏(1950-2016、新国立競技場の設計者)です。
何度か日本のプロジェクトが持ち上がったものの、
個展などに関連した仮設的なものを除くと結局一つも日本に実現することはありませんでした。
女性建築家としては妹島和世(1956-)と並ぶ世界で最も刺激的な建築家の一人でしたので、
いつか海外で実作を体験してみたいものです。

 

建築のデザインに何を求めるかは人それぞれですが、
私は建築という営みは”志向(思考)の体現”だと考えています。
それは建築家の独りよがりの美意識だけではなく、
施主様の暮らし方、使い方、美しいものを維持するための覚悟など、
その他いろいろなものが共働作業の上に成立したときにはじめて、
立ち上がってくるものではないか?と考えています。

ついつい熱くなってしまいましたが、皆さま付いて来られていますでしょうか?(笑)
とにかく法律や構造なども含めて色んなことを考えるのがお仕事の設計者ですが、
その一端にはこのようなことも考えておりますというご紹介でした。

皆さまも街で見かける建物に、少し思いを馳せてみていただけるとうれしいです。

最後におまけのLINE FRIENDS STORE & CAFE 福岡です。
今年の3月にオープンしたお店です。
最近、仕事関係のやりとりでも活躍しているLINEアプリのテーマショップのようです。
20160610_11
学生の頃、ゲリラ的に出現するオブジェのようなものを身近な風景に散りばめて、
アートを敷衍していきたいと考えていたので、
お店の上から乗りだしているブラウンに軽く嫉妬してしましました(笑)

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