■ジメジメ知らずの心地よさ、その理由は?
今年も梅雨のジメジメが続いています。
出勤時や買い物の帰り道、「早く梅雨が明けないかな」と思われる方も多いのではないでしょうか。
今年はなんと、沖縄で過去最速の梅雨明けが記録されたそうです。
雨が苦手な私としては、そんなニュースを聞くたびに少しうらやましくなります。
■湿度と暮らしの関係
熊本は湿度が高く、この時期は湿度が90%を超える日もすくなくありません。
そんな中、以前から気になっていたのが「湿度と暮らしの関係」です。
湿度が何%で心地よく感じられるのかを調べるために、今年からショーホーム〈水座の家〉に温湿度計を設置し、日々の相対湿度を記録してみました。
梅雨入りすると、外の湿度は80〜90%と高い日が続いていましたが、
ショーホーム内部は基本的に「相対湿度50〜60%」の範囲内で推移し、とても心地よく感じました。
では、なぜ「相対湿度50〜60%」が快適と感じるのでしょうか?
■「相対湿度50〜60%」が心地よく感じる理由
ショーホーム内部の相対湿度は50~60%で調湿されていて、とても心地よく感じました。
では、湿度がどれくらいだと心地が良いのか?基準はあるのか?と思い調べてみました。
・厚生労働省が定める「建築物環境衛生管理基準」によると、部屋の温度を18℃〜28℃を基準とすると、「衛生上良好」な湿度は、40%〜70%と示されていました。
・ネット上の記事では40%~60%の湿度が快適に過ごせると書かれていることが多く見受けられました。
■湿度が与える悪影響の例
湿度が高すぎたり、低すぎたりすると発生する影響を簡単にですが紹介いたします。
・湿度が40%以下
湿度が40%以下だと、ウイルスが長生きしやすくなるようで、冬の時期は特に乾燥しやすいため、インフルエンザや風邪が流行しやすくなります。
加湿器を使用すると適した湿度に調整することができます。
・湿度が60%を超え
カビやダニが繁殖しやすくなります。これは特に梅雨や夏に注意が必要です。
エアコンの除湿機能を使用すると快適な湿度に調節することができます。
つまり、湿度が高すぎても低すぎても、私たちの体調や住環境に悪影響を及ぼしてしまうということです。
とはいえ、生活している家の湿度が常に一定に保たれるということはありません。
人の呼吸や、水を使った作業など、さまざまな関係によって、室内の湿度は常に変動しています。
では、快適な湿度環境を保つためには、どんな工夫が必要なのでしょうか?
■湿度を保つために必要な取り組み
① 【素材選び】
無垢材や漆喰、珪藻土などの自然素材には、空気中の湿気を吸ったり放出したりする「調湿」という性質があります。まるで呼吸をするように、家自体が湿度を調整してくれるのです。
ただし、自然素材だけで完全な調湿を行うのは難しいため、空調設備を併用することで、より安定した湿度管理が可能になります。
② 【空調設備の利用】
エアコンや加湿器、除湿器などを適切に使用することで、室内の湿度を快適に保つことができます。
特に梅雨時期や部屋干しをする時などには、除湿機能を活用すると過ごしやすくなります。
③ 【気密性能】
住宅に隙間が多いと、外気が入り込みやすくなり、湿度や室温が安定しにくくなります。
どれだけ調湿性の高い素材や空調機器を使っていても、気密性が低いと効果が十分に発揮されません。
■湿度と体調管理について
梅雨の季節は、湿度だけでなく、気温の寒暖差や気圧の変化などにより、体調を崩しやすい時期でもあります。
夜中は窓を開けても蒸し暑く、就寝時に湿度が高いと深い眠りができず、疲れが取れない、という経験が皆様にもあるかと思われます。
家の中の空気環境が整っていることは、体調管理にも大きく関わってくるのではないでしょうか。
これから家づくりを考えている方にとって、季節ごとの住まいの快適さはとても大切なポイントの一つです。
ぜひ、この梅雨の時期にショーホームでの体験を通して、快適な暮らしのヒントを見つけていただければ幸いです。
皆さま、どうぞご自愛のうえお過ごしください。
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